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椅子の四大潮流

2009年7月9日木曜日

 本などを読んでいると、どうやら椅子のデザインには4つの大きなルーツがあるらしい。最近、読んだ『美しい椅子―北欧4人の名匠のデザイン (エイ文庫)』から抜粋。


明代様式
国:中国
時代:1300年代~
中国で椅子座の生活が定着した時代である明代(1368~1644)であり、このころの椅子がルーツとなったことからこのように呼ばれている。シンプルな形とバランス良いプロポーションで木の特性を活かした組手技術が特徴


ウィンザー様式
国:イギリス
時代:1600年代~
広大な森林を持つイギリスのヨークシャー地方で農民が自ら使用するための椅子を周りの木を伐採して作っていたものがルーツである。
装飾は一切なく、丈夫で、無駄がない。部材ごとの分業生産体制で作られていたことから近代椅子作りの原点とも言える。


シェーカー様式
国:アメリカ
時代:1700年代
イギリスからアメリカに移住したシェーカー教徒が自給自足の共同体の中で生活のために作られた椅子がルーツとなる。分業体制で作られウィンザー様式との共通点も多い。


トーネット様式
国:オーストリア
時代:1800年代
アノニマスなデザインからスタートして、使用者の立場から発展していった他の様式とは異なり、一人の技術者ミヒャエル・トーネットによって開発された椅子。トーネットにより開発された「曲木」の技術が特徴である。

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