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新しいブログは「Design momiji」です。

ハンス・J・ウェグナー完全読本 (北欧スタイル別冊)

2009年10月29日木曜日

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北欧スタイル別冊としてエイ出版社より発売された本。

ハンス・J・ウェグナーの本はたくさん出版されているが、ウェグナーデザインの椅子以外の家具がここまで説明されている本は珍しいのではないだろうか?

そのほか、椅子コレクターとしても有名な織田憲嗣さんのフィンユールと比較してウェグナーを語るインタビュー記事が印象的だった。
ウェグナー好きな人にオススメの本。

作家の家 -創作の現場を訪ねて

2009年10月28日水曜日

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先日、本屋でふと目に付き購入した写真集(?)
部屋の写真付きで作家の生涯について説明されている。作家自体に興味があるわけでなく、インテリア書として読んでいる。
ライフスタイルやどのような考え方をする人の家(部屋)なのかを考えながら見ているととても面白い。
また、洋書の背表紙がズラリと並んだ本棚は、非常に格好が良い。 採光も。
家具のパンフレットやライフスタイルの提案時の参考になるのではないかと思う。

話は変わるが古書として売られている洋書はインテリアとしての価値で売られているとか。

デザインとアートの違い

2009年10月26日月曜日

初日最後の講義は「デザインとアートの違い」についてだった。

デザイン:大量生産、機能的、対大衆、条件付(費用面など)、実用的
アート:一品製作、非機能的、自己完結、自由、精神的

抽象的なデザインは、見方を知らないと理解できない。
デザインの見方:デザインの正誤、良悪、好き嫌いの観点がある

デザインの正誤:合目的、本質などで判断
デザインの良悪:機能性、形状などで判断
デザインの好き嫌い:好みで判断してはいけない。

みたいなことを学んだ。
・・・と思う。

製図の基礎

午後は製図の講義。
学生の頃、図学の講義を受けていたし(割りと良い成績)、工房で家具を作っているときも
製図はしていいたので、割と自信があった。

だけど、挫折。

言われた通りの線一本、まともに引けなかった。
太さや長さがまちまちで全然キレイじゃない。

太さについては、シャーペンを回しながら線を引くと均等な太さの線になるらしい、
でも、一点鎖線などの長さは感覚を身に着けなければならないらしい。

ちなみに今日の講義の内容は以下のようなもの

  • 三角スケールの使い方
  • 実線、点線、一点鎖線
  • 木製椅子の製図のトレース

家具の構造

日曜日は家具デザインの学校の初日だった。
ちょっとドキドキしながら初めての講義を受けました。

本当は初回の無料見学だけで終らせる予定だった「基礎知識講座」ですが、
思った以上に役に立ちそうで、知らないことばかりだったことから、この講座も
受講することにしました。

ちなみに今日の講義内容は以下のようなもの。
  • 三角構造と四角構造
  • 椅子の構造
  • ソファの構造
  • ベッドの構造(ヨーロピアンスタイル)
  • テーブルの構造
  • 収納家具の構造
  • 木材の特徴(←これは、まぁ書籍に書いているような内容でした。)
  • 名作椅子の解説

椅子を造る-座面加工


今日は、座面となる棒材をはめるための加工を行った。
上の部材は、椅子の正面になるもので、正面からは棒材の小口が見えなくなるように
鑿(のみ)で、加工。
下の部材は、椅子の背面にあるもんで、加工の容易さや棒材をはめた際に後ろから
クランプで圧力を掛けられるように溝状の加工とした。
(意外に簡単で10分程度でできた。)


棒材の長さは調整していないが、こんか感じで棒状の座面をはめていく予定です。

もっと知りたいミュシャ ―生涯と作品

2009年10月13日火曜日

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モラヴィア(現代のチェコ)イヴァンチツェに生まれたアルフォンス・ミュシャは、19世紀後半から20世紀前半の植物的な曲線による装飾様式であるアールヌーボーの時代を代表するポスター画家(今でいうところのグラフィックデザイナー)。ポスター自体がアールヌーボーの時代に現れだしたことからも、その時代を代表する画家というこで結構取り上げられている。華やかで女性をモチーフにした絵柄が多い。 ちなみに「アール・ヌーボーの世界―モダン・アートの源泉」(海野 弘 著)の表紙になっているのは、「黄道12宮」というミュシャの代表作。

 ¥1,680という値段の割りにフルカラーで作品が紹介されていて、内容も非常に分かりやすく、時代をおってどのような作品が作られていったのか解説されていた。
 予備知識が無くても読むことができる初心者向けの本

椅子を造る-背もたれ加工


上が笠木(かさぎ)で、下が背束(せっか)です。
本当は、角鑿盤で穴を空けたかったが、角鑿が大きすぎて設計通りに穴を空けられないため断念。
時間を掛けて気長に鑿で彫っていく。



背貫(せぬき)は長さを揃えて先端を丸く加工する。


で、これが組み立ててみたもの。なかなか上出来です。








そして、仮組みをしてみました。
でもここで問題が発生。背貫(せぬき)は斜めになるのですが、笠木(かさぎ)に空けた穴は垂直に空けてしまった。背貫は細い板なので簡単にしなるだろうとふんでいたが、甘かった。
笠木(かさぎ)と後ろ脚の接合部にに恐ろしく負荷が掛かるため、笠木(かさぎ)も斜めにすることにした。

仮組みの際、後ろ脚のほぞ穴にヒビが入ってしまった。
一応補修はしたが、使用する時の強度が心配・・・。

木材と環境問題(エコロジー)について

2009年10月9日金曜日

 先日、友人に「無垢材で家具を作るなんでエコじゃない」と言われた。
木の伐採を増長させるから良くないらしい。

「何を言っているんだ?」
 そもそも、無垢材以外の材料、たとえば合板、鉄やプラスチックなどを使えばエコなのか?

そんなことは無いだろうと思う。
たしかに無垢材として使用できない辺材や切りくずなどを使った合板であれば無駄を無くして良いだろうが、ほとんどの合板は海外より輸入したそれ専用に木材を加工してつくっているのが普通だろう。これはエコじゃない。鉄やプラスチックなどの材料は、19世紀にイギリスから始まった産業革命以降の産物だけど、この工業の発展がもとで、環境破壊が進んだのではないかな。

 自然と大切にするというと手を付けないことが良いように思われるけど、日本では昔のように木材を使わなくなったがゆえに林業が衰退して山や森の守人がいなくなり、自然が破壊される一因となったのではないかな。 昔、豊臣秀吉は大阪城の築城のために屋久島の杉の巨木を大量に伐採したが、これは環境破壊というのだろうか。
それも違うと思う。つまり、巨木が伐採されることは現在のわれわれが鑑賞するという意味でもったいないように思うが伐採すること自体は環境破壊とは言わない。(そもそも安土桃山時代に環境破壊なんて概念はないし。)林業的には使われるべくして使われたのであれば喜ばしいことじゃないのかな。屋久島の杉がそうであったのかは知らないが、林業に従事している人は木材を使用してくれるのは有り難いことで、それで生計が立てられるのであれば、次の世代のための植林も欠かさず行ってくれることでしょう。

 更にいうのであれば、デザインではなく材料費という意味でいうと無垢材の家具はその他の材料と使った家具に比べると高い。工業化される以前の家具は割と高級だった。産業革命以降の工業化が家具を安価なものとして大量に消費させることになった。世界の人口の増加もあるけど、安価なことで捨てやすくなり、大量消費につながっているのではないか。ウィリアム・モリスが提唱した『アーツ・アンド・クラフツ』運動に沿って作成された家具が高級品となり、裕福層にしか提供できなかったことがあるが、これで良いのだと思う。

 高い家具を購入して、一生使い続ければエコロジーなのだ。


なんて説明を友人にしたが、この考え方はきっと商売をするのには向いていないのでしょう。

家具デザイン研究所のカリキュラム

2009年10月7日水曜日

先日、家具デザイン研究所の説明会に行ってきて、申し込むことを決めたものの、
どのカリキュラムを選択するか悩んでいる最中。

・ 基礎講座
・ 家具デザイン講座
・ 上級講座
・ 独立開業支援講座
・ その他製作講座

など、いくつかのカリキュラムをパックで講座としているが、
カリキュラム単体で選択することも可能らしい。

基礎講座
・ 基礎知識講座
・ 基礎製図講座
・ 家具CAD講座
・ デザイン講座

デザイン講座(中級)
・ 家具デザイン・製作講座(中級)
・ 原寸図・原寸模型製作講座(上級)

上級講座
・ 家具専門士/家具検定対策講座

基礎製作講座
・ 基礎製作講座

上級製作講座
・ 上級木製椅子製作講座
・ 上級収納家具製作講座
・ スツール(金属・プラスチック)製作講座

独立開業講座
・ 基礎講座、基礎製作講座に加えて以下の講座
・ ショップ見学
・ 工房見学
・ 開業関連講座
・ 製作販売実習

その他製作講座
・ 自由製作講座
・ 雑貨デザイン製作講座

さて、どれとどれを選択しようかな。
とりあえず土日で通えるカリキュラムを2つ程度えらんでみようと思う。

近代椅子学事始

2009年10月5日月曜日

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 昔(初めて)買った椅子の本。
 さまざまな有名な椅子の解説と、椅子の4大潮流からの家系図(椅子系図)が載っている。

 確かに椅子は似た形のデザインが多くあるが、それらがどのような特徴をもっているかによって分類されている。かなり昔の椅子から結構最近のモダンな椅子まで載っているので、見るだけでも楽しい。

 椅子を本格的に勉強してみようとしている椅子マニア希望の方におすすめ。

いろいろな種類の鉋(カンナ)




今使っている鉋(カンナ)達です。左から順に



  • 反鉋 : 内側を丸く削る時に使用します。


  • 外丸鉋 : 丸い内削りに使用します。


  • 平鉋 : 長い物の面取り等に使用します。


  • 南京鉋 : 反転の多い複雑な曲線・曲面部などの削りに使用します。



となっています。
最近、はじめて曲面を含んだ家具つくりに調整しているのですが、慣れるのが結構大変。特に曲面が均一にならないところがイライラします。でも、これらを使いこなせれば大抵の曲面は作れそうなので頑張ろうと思う。

椅子を造る-曲面加工の仕上げ



複数の鉋を駆使して、何とか曲面を仕上げました。

仕上げた後に仮組みをして、全体的な曲面の接合面を合わせていくのですが、これが大変。
特に、背面の横に組んでいる木材を長い方に沿って全面に均一で微妙な曲面を施す必要があって非常に苦労しました。

家具デザイン研究所の説明会

2009年10月4日日曜日

 土曜の夜は東中野にある『家具デザイン研究所』の説明会に行ってきました。
ちょっと本格的に家具デザインを勉強してみたいなと思って学校を探していたのですが、だいたいの学校がインテリアデザインやプロダクトデザインのほんの一部でしか家具を扱っていない。
でもここは、家具を専門にしていることや木材だけでなくプラスチックや金属などを材料とした家具も教えてくれる。実をいうと説明会は所定の時間には行けなかったのですが、時間外で対応して頂き、私一人だけのために時間外に説明をしてもらった。
 そんな親切さが決め手だったのですが、ここに申し込もうと思っている。

 社会人向けの土日に受講できる科目だけでも結構あるのですが、更にそれらも自分で選択できるため非常に迷うのですが、パンフレットもようやく届いたので1週間掛けてカリキュラムを考えようと思う。

デザイン椅子の専門店

 今日は所用で原宿に来ました。
少し時間ができたので、 「hhstyle.com」をちょっと覗いて時間をつぶす。

 ここは、知ってる人は知っているデザインチェアの専門店だ。ミニチュアの椅子(非常に精巧なミニチュア)なども売っていて、いくつかコレクションしている。少々値が張るので、余裕のある時しか買えないが・・・

hhstyle.com



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家具のデザイン―椅子から学ぶ家具の設計

2009年10月2日金曜日

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家具のデザイン―椅子から学ぶ家具の設計 』は、森谷延周の著書。

 内容的には家具のデザインについての解説・論評などではなく、実際の家具をデザインして商品化するまでのプロセスや、デザインをするために必要な基礎知識を書いていて非常に参考になる本。

 家具(椅子)の歴史、人間工学、材料(木材、金属、プラスチック、籐など)、構造や仕上げ、製図など、幅広い分野をカバーしている。 実際にデザインする際に十分な情報かどうかはわからないが、少なくとも調べる時のキーワードとしては十分だと思われます。

デザイン業務を垣間見ることができるので、家具デザイン初心者にはバイブルにちょうど良い。

森谷 延周(もりや のぶちか)

1939年/東京に生まれ。
1957年/都立工芸高校木材工芸科卒。
1962年/桑沢デザイン研究所卒。
1957~1963年/東横百貨店設計室
1963~1969年/豊口デザイン研究所
以降は、フリーランスデザイナーとして活動

現在、Mデザインスタジオ主宰。
(社)日本インテリアデザイナー協会事務局長(1994~1999年)
(社)日本インテリアデザイナー協会・正会員
日本インテリア学会・正会員
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